世界はとっくの昔に終わっていて。
勇者の物語もとっくの昔に完結していて。
いま俺は、彼女たちの終わりに手を貸している。

信念の表層 : 守るべき相手との約束は必ず守る
信念の深層 : ひとつの目的のためなら他の全てを迷いなく切り捨てる

装備 : 『言語理解』の護符。音を無視して相手の伝えようとしてきている意図を直接解読するという、わりととんでもないシロモノ。ヴィレム自身が大陸公用語を覚えたため、最近起動していない

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[癒えない古傷] 治療不可バッドステータス。すべての身体ステータスが激減。
[魔力焼尽] 治療不可バッドステータス。魔力を熾す（ＭＰを上昇させる）と苦痛効果を受ける。
[タリスマン解読・極] ほぼ全ての護符および派生呪器を鑑定・整備・使用できる。専門化不要。
[武芸百般・高] 地上にかつて存在していたほとんどの武器、ほとんどの武芸に手を出している。結果としてＬＶが爆発的に底上げされた。ずっと人類戦場の最前線にいて師には困らなかったとはいえ、わりとわけのわからないランクの芸達者。
[聖剣適性・並] 普及剣レベル以下の聖剣を起動・使用できる。ちょっとすごいけど、ちょっとしかすごくない。
[勇者適性・低] 勇者としては最低ランクの加護しか得られず、関連剣技は汎用のものしか扱えない。毛の生えた一般人。
[子供の世話・並] 大人数の子供の世話に特化。

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ちゃんとした勇者になりたかったけれど、結局なれなかった元少年。クラスチェンジ条件を満たさないままやみくもにレベルを上げ続けていたらステータスや補助スキルが軒並みカンストしちゃった感じの人。
そこまでがんばったのに「この武器はストーリーの都合で君には装備できないんだ、ゴメンネ？」なんて言われたら、そりゃあ、やさぐれるってもんですよ。

生きたいと思っても、いいの？
本当に、そんな願いを持ってしまっても、いいの？

信念の表層 : どうしようもない運命には逆らわない
信念の深層 : どうしようもない感情には逆らえない

装備 : 極位古聖剣セニオリス。ちょうつよい。
装備 : 銀のブローチ。継がれる何か。
装備 : 黒い大きな帽子。秘めたる（でも秘めれてない）想いのきっかけにして象徴。普段は非装備。

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[聖剣適性・極－セニオリス] 極位未満の全ての聖剣、および極位聖剣セニオリスを起動・使用できる。
[勇者適性・高] 勇者として極めて高い適性を持ち、ほぼすべての関連奥義を習得・行使できる。歴代の正規勇者級。
[前世の侵食] 死に迷う幼子の魂も、やがて目覚めの時を迎える。ＭＰを極端に上昇させると進行し、自我を衰弱・消滅させる。
[筋金入りの見栄っ張り] 注目を集めていたり、期待されていたりしている間、あらゆる行動にプラスの修正が入る。ただしその行動に失敗した場合、次に同様の状況で成功を収めるまで意気消沈してしまい、あらゆる行動にマイナスの修正を受ける。

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「悲劇のヒロインになるために生まれてきたような種族」の少女。でもメンタルは凡人。何かにつけてのタイミングの悪さと、要領の悪さが持ち味。いろいろ一生懸命すぎて生きるのが大変そうな子。
ちなみにヴィレムにとっては、自分の目の前でセニオリスを振るう三人目の人物。なので、ちょっと複雑な目で見られています。

あたしのことは、どうでもいいんすよ。
ほらほら、もっと大事なことが、いくらでもあるっすよ？

信念の表層 : 仲間には幸せになってほしい
信念の深層 : 自分以外の者には幸せになってほしい

装備 : 純位聖剣ヴァルガリス。かなりつよい。
装備 : 違法流通の通信晶石。他の浮遊島にいる裏の情報屋とのコネクションも持っている。

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[聖剣適性・高] 純位以下の全ての聖剣を起動・使用できる。
[勇者適性・高] 勇者として高い適性を持ち、上位剣技を習得・行使できる。歴代の正規勇者級。
[前世の侵食] 死に迷う幼子の魂も、やがて目覚めの時を迎える。ＭＰを極端に上昇させると進行し、自我を衰弱・消滅させる。
[事情通] 特殊な情報ネットワークを所持し、妖精倉庫にいながらでも大陸群の大まかな情勢を把握できる。

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「悲劇のヒロインになるために生まれてきたような種族」の少女。当人にその自覚はあるが、まったく納得はしていない。普段のふざけた言動は運命に対する抵抗のつもり。
以前に一度、「死んだときに誰かに悲しまれたら負けなんすよ、あたし的には」などとクトリに話して、ガチ泣き＆全力びんたを食らったことがあるとかなんとか。

……放っておいたら、壊れそうに見えたから。
ただ、それだけ。

信念の表層 : 壊れそうな人がいたら、傍で支える
信念の深層 : 壊れそうな人と寄り添い合う形でしか、自分を保っていられない

装備 : 純位聖剣インサニア。けっこうつよい。

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[聖剣適性・高] 純位以下の全ての聖剣を起動・使用できる。
[勇者適性・並] 勇者として高い適性を持ち、上位剣技を習得・行使できる。歴代の準勇者の平均。
[獣の資質の因子] 何かの因子を眠らせているっぽい。
[にらめっこの才能] にらめっこ大会で世界を狙えるレベル。もしそんなものがあればの話だが。

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「悲劇のヒロインになるために生まれてきたような種族」の少女。しかし当人はそのことについてあまり深いことを考えておらず、ある意味において運命を素直に受け入れている。
ただし無意識下では、誰にも寄り添えず誰にも支えられないという自分たちの境遇に、足元が崩れていくような不安を抱いている。そして、野生のカンだか乙女の本能だかで、ヴィレムにも同類の匂いをかぎとっている。
何かについてひっついてくるが、色気めいたものはまるでない。飼い主を枕としか思っていない系わんこ。

現代とか古代とか、関係ない。
おいしいものが食べられる時代は、全部いい時代よ。

信念の表層 : 食べたいものは、ちゃんと食べたいと言う
信念の深層 : 体の飢えよりも、心の飢えのほうが怖い

装備 : 似顔絵。最初に仲良くなった妖精に描いてもらったもの。

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[再生力] 軽傷以下の傷は超高速で自然治癒する。その生命力の高さゆえに魔力は熾せない。
[剛力] 岩をも砕く。
[家事万能] 種族の特性として、家事すべてに長ける。

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妖精たちとはまったく違う意味で設定公開が深刻なネタバレを引き起こすお姉さん。存在が出オチ。
１巻作中では徹底して家族愛にあふれた優しい年長者であることを通したが（うそはついていない）、怒らせるとギャグ補正なしでもけっこう怖いひと。妖精兵たちと並べると見劣りしてしまうが、LV29相当というのは、旧地上の冒険者ギルドに討伐依頼を出していたら数十人規模の討伐隊が組まれるレベル。小さめの街のひとつくらいなら単騎で潰せます。

戦士ノ心ニ、良キ風ノ吹カンコトヲ。

信念の表層 : 常に誇りある戦士たらんことを
信念の深層 : 戦士は常に無力である。自らの無力を知り、なお戦わんとする心こそが戦士であるがゆえに

装備 : 竹のお守り。娘が作ってくれたもの。

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[大地の生命力] 岩より丈夫であり、失血では死なず、時間をかければ四肢を再生すらできる。その生命力の高さゆえに魔力は熾せない。
[剛力] 岩をも砕く。
[雌鶏蛇の加護] 雌鶏蛇（バジリスク）の氏族に属し、祭獣の加護を得ている（と当人たちは主張している）。

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なんだか難しいことを難しくしゃべる爬虫類。
カタカナ喋りのせいで、作中人物のみならず、読者まで集中して読まないと何を言っているのか理解できないという嬉しくないミラクルが発現した。
なお“石灰岩ノ肌”は親からもらった通り名で、氏族の命名師につけられた真の名は奥さんにしか明かしていません。そういう文化のある種族なんです。
あと、実は既婚者。しゅるしゅるしゅると（爬虫種基準で）笑い声の絶えない明るい家庭を築いています。

目の前の世界の外側を望むのは、生き物の本能だろ。
そうでなきゃ、誰もおふくろの胎の中から出てきやしねーよ。

信念の表層 : 生きるということは、目的に向かって進むということだ。
信念の深層 : 生きるということは、死に追い立てられて逃げ回るということだ。

装備 : おんぼろ飛空艇。古いが性能は確かで、地上降下機能も備えている。

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[小さなおまじない] 小さな金属を腐食させたり、ささやかな幻覚を見せたりといった小規模な魔力法を行使できる。

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種族としては、いわゆるゴブリン的なアレ。
おとぎ話の小人たちの源流。実は、人間の模倣であることに特化してしまった少女妖精たちより、よほど妖精っぽい能力と性質の持ち主。七人の小人みたいなもんです。その配役だとヴィレムが白雪姫か。やだ、なんか似合う。

男の人なんて、みんな、糸の切れた凧なんだから。
「待ってる」って言っとかなきゃ、帰ってきやしない。

信念の表層 : ？
信念の深層 : ？

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[子供の世話・高] 大人数の子供の世話に特化。
[獣の資質] それは遠き夢。世界を蝕む夢想者に塗り潰された、真実の裏の真相。思い出してはならない。目覚めさせてはならない。終わった夢は一握の砂のようなもの。一度こぼれ落ちれば、二度と還らないのだから。

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お母さん属性の娘さん。
特別に美人だったということはないのだが、頼りがいのある性格のせいか、当時は大勢の少年たちに思いを寄せられていた。しかし、近づく悪い虫はすべて“おとーさん”が物理的に叩き落としてきたため、浮いた話は特になかった模様。

──いーぼ、どこ？

信念の表層 : ？
信念の深層 : ？

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無数の眷属とともに人類を滅ぼさんとした、教会公認の悪神。守護者たる三柱の『地神』もろとも、第二十代正規勇者とその仲間御一行により討伐された。

経緯や正体の詳しいことは不明。